不幸な事故でした。
でも殺っちゃったので仰々しく記事にします。
こういうのも思い出ですからね。

現場のスクリーンショットですか?
あります、あります。
これです。

事後ですね。
死にかけた私と、何か言ってる通行人と、三体の死体。
明らかに事件現場です。

顛末をお話します。

採集の帰り道、ソロPKに襲われている人がいたのです。
何となく助けるつもりで、下馬して加勢する素振りだけしたのです。
するとソロPKは逃げていきました。人数差でPKが不利になりますからね、想定内です。
救えて良かった、良いことをしたな、と私が馬に乗って立ち去ろうとすると、想定外のことが起こりました。

襲われていたところを救ってあげたはずの彼が「奴らは二人組だ!」と言って、PKを追いかけて行ってしまったのです。
いやいやいや私もう馬乗ってるじゃん。帰る気マンマンじゃん。追い打ちする気とかないじゃん。2対1なら兎も角、2対2じゃん。相手は本職のペアPKじゃん。私、対人戦の経験ないんだよ?羊だよ?
でも私をアテにして飛び出していった彼を見殺しにもできません。
あぁわかったよ。君だけを死なせたりしない、一緒に死んでやるよ、と全ロスを覚悟。
追いついたときには彼はもうペアPKにボコボコにされていました。
ほら言わんこっちゃない。
そして遅れ馳せながら参戦。

PKに襲われることは多々ありましたが、逃げ切ったら勝ちだと思っていましたし、まともな戦闘はしたことがありません。初めての対人戦です。

ボコボコにされている彼が死んでから、自分にターゲットが来るのはわかっていたので、彼が死んでから手前のPKにCCコンボを入れました。
後で気付いたことですが、私、助ける気ぜんぜんなかった!
このコンボで死にかけたPK一人が全力逃走、無意識に私も加速スキルを使ってトドメを刺しました。

自分のことしか考えない卑劣な戦闘で、被ダメを抑えて一人殺せました。一番首。

PKはもう一人。これで1対1。逃げるスキルはもう使っちゃったので、殺るしかない。
残りCD全切りして殺りにいったら、普通に殺れました。二番首。

そしてスクリーンショットのキーを押す。

それが冒頭の事後画像です。

つまり一人を助けるつもりが、その一人を見殺しにして二人殺した、ということです。
結果、三体の死体ということです。

ステータスの、ずっと0だったPK関連の項目に数字が入りました。おお!

首帳にも記載が入りました。殺った相手も殺られた相手も首帳で確認できます。

MAPの安全圏で、そんなステータス画面を見ていたら、声を掛けられました。
見殺しにした彼でした。
「さっきの二人組は君が殺ったのか?」と聞かれたので、ドヤ顔で「Yes」と。
奪った戦利品についても聞かれたので、求められたものを彼にあげました。
彼は死んで全ロスしたのに、お礼言われて少し申し訳ない気分。

このゲーム、所持品すべて失うリスクを賭けて殺った殺られたがあるゲームですが、現場でも動画でも不思議と暴言は見ません。
殺った方も殺られた方も「gf」とチャットします。グッドファイト、良い戦いだった、と相手の健闘を讃えます。
殺伐としやすい仕様ですが、実に小気味よい雰囲気があるもんだと、そんなことを思い出して、自分の家の畑の世話をしながら、誰にも聞こえないこの場所で、フと・・・

初gf。
届け、この想い。